著 者 C・アレグザンダー
翻 訳 平田 翰那
発行者 新井 欣弥
発行所 鹿島出版会
「時を越えた道を求める者は、まず無名の質を知らねばならない。」
著者はこの本を書き上げるにあたり14年の歳月を要しています。
この本は家づくりをしたいという人のみならず、すべての人にとって、
非常に大切なことを教えてくれます。
「この質を自己の人生に求めることは、万人にとっての基本的命題であり、
すべての個人の物語の要である。それは、自分が最も生き生きとする瞬間や状況を
求めることである。」
最近の街並みに、何の感慨もわかない。
建築家のデザインはいいのだけど何か違和感を感じる。
古民家になぜか惹かれる。
そんな人にはお勧めです。
著 者 C・ムーア/G・アレン/D・リンドン
翻 訳 石井和紘/玉井一框
発行者 河相全次郎
発行所 鹿島出版会
「自分自身の場所をつくることを重要と考える人たちのために、自分の手によってか、建築家や建設業者の助けを借りるか、あるいは、すでに建っている家を改造することによって、自分自身の場所をつくるという問題と格闘するエネルギーを持つ人々のために、私たちは本書を書いたのである」
だれもが理想の住まいを手に入れたいと考えているはずです。しかし、その理想が自己満足に終わってしまうのではないかという不安や恐れはないでしょうか?
この本は、一般の人々向けに書かれた本ですが、住宅設計を生業とする我々にとっても大変勉強になる本です。
本当に良い家とはなにか?また、それはどのようにしてつくるのか?それらの疑問にこの本は答えてくれることでしょう。
著 者 淡河範明
発行者 澤井聖一
発行所 株式会社エクスナレッジ
定 価 本体1,800円+税
「土地・建物の価格であれこれ悩んだり交渉したりするより住宅ローンの組み方でいかに金利を低く抑えるかに力を注いだほうが費用対効果の面ではよほど効率的」
家づくりではいかに住宅をローコストでつくるかに意識が集中しがちですが、住宅の購入時にかかるコスト全体で考えることの大切さを教えてくれます。また、コストと生活の豊かさのバランスの重要性についても詳しく書かれており、これから家づくりをする人が豊かな生活をするためにも是非読んでいただきたい一冊です。
ウサギとカメという対照的な2人のキャラクターがこれから家づくりをしようと、住宅ローンについて学び、自分に一番あった住宅ローンを選ぶまでの道程をコミカルで読みやすい物語の形式で追体験できるようになっています。いろいろな場面ごとに人が陥りやすい心理も物語形式だからこそ、リアリティーをもって感じることができます。
軽いタッチの本ですが、非常に内容の詰まった一冊です。
著 者 ポール・スミザー/日乃詩歩子
発行者 蓮見清一
発行所 株式会社宝島社
定 価 本体1238円+税
「これから入る庭に日陰があるとほっとする。たぶん植物も、それほどがっかりしないはずだ。日陰をもっと好きになって、すてきな日陰の庭をつくって自慢して欲しい。」
私たちは家づくりに緑は欠かせないと考えていますが、建設費が厳しくて、なかなか庭にまで手がまわらないことが少なくありません。その場合、竣工引渡し後、施主が自分たちで徐々に庭づくりをしていけばよいと思っています。
好きな植物を気ままに植えるのもよいのですが、どのような庭にしたいかというビジョンをもって庭づくりをすると、もっと庭づくりが楽しくなるのではないでしょうか?
とても参考になる本です。
著 者 田中敏溥
発行者 金子 豊
発行所 株式会社インデックス・コミュニケーションズ
定 価 本体1600円+税
「このごろ目にする家は、くらしや街に対して
閉じてしまった家が実に多くなってきているように思います。
人の集まりにたとえると、たがいに無関心だったり、
自分勝手だったり、文句をいったり、いばったり。
てんでんバラバラな感じがします。」
新しい家が建つたびに、街並みが悪くなっているような気がします。
しかし、建築家としてどうすればよいか非常に難しい問題です。
せめて自分たちが設計する家は街並みを配慮したものにしたいと思うのですが、
1軒の家だけではどうにもならない問題でもあります。
この本は子供向けにかかれた本ですが、これから家をつくるという大人にも是非読んでいただきたい本です。