「こんなに家づくりが大変とは思わなかった。」というお施主さんの声をよく聞きます。毎回、お施主さんに真摯に向き合い、人一倍丁寧な設計をしている自負はあるのですが、それでもなお、お施主さんが大変な思いをされています。むしろ、設計を丁寧にすればするほど、お施主さんは大変な思いをしているのかもしれません。今日からしばらくはそのことについて考えてみたいと思います。
いろいろと原因はあると思いますが、大きなものを3つ挙げたいと思います。
- 情報の氾濫
- 選択肢の増大
- 工事内容の厳密化
およそ察しのつくことだと思いますが、それらのことが、家づくりをよりお施主さんの思い通りの方向へ行きやすくする一方、お施主さんの決断のタイミングの増加やひとつひとつの決断の重さが、お施主さんの心理的負担を増やしていることは間違いありません。
より良い、家づくりをするのはもはや当たり前となりつつある昨今、それをより快適に行うためにはどうすればよいのかを考えていく必要があるように思います。次回は、情報の氾濫について整理したいと思います。
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