リフォーム工事の工期は2ヶ月から3ヶ月と短く、あれよあれよと言う間に事が進み、気がつけば、終わっていたという感じになります。そのため、工事が始まる前にできるだけ壁紙や床材などの品番を決めておくことが重要です。この現場では、工事が始まる半月前にモノ選びを済ませました。また、今月末までに、現場での確認の日も予定しております。
モノ選びのタイミングは、工務店や建築士によって、あるいは現場によって様々ですが、工務店の主導でモノ選びをすると、大抵の場合、判断を下すまでに余裕がないことが多いです。また、全体の関係性やバランスのなかで判断したいのに部分的に判断させられることが多いです。「サンプルがみたい、他の部位のサンプルもみたい、バランスを考えて決めたい」といったことを言うと、「工期が遅れてしまう。指定された範囲外は増額になります。」などといわれ、そのため、やむなく判断を下すというようなケースも多いでしょう。
なぜそのようになってしまうかというと、工務店側の業務内容にインテリアコーディネートが含まれていないことが多いからです。モノ選びはお客様がするもの。自分たちはただ、サンプル帳をわたして、「いついつまでに決めてください」というスタンスなのです。これは、一見、自分で選べる自由があるように見えて良いように思うかもしれませんが、十分な時間がなければ、その自由を活かすことはできず、決断だけ迫られるといった感じになります。また、選んだ結果は当然自己責任となりますので、実はあまりありがたくはない自由なはずです。
モノ選びにおいて大事なことがタイミングのほかに、まだ二つあり、一つはサンプルなど実物をみること、もう一つは、床材、壁材、枠材、建具の面材など、空間にあるすべての部位を同時に決めることです。そのため、モノ選びの際にはいろいろな部位のいろいろなサンプルを集めなくてはなりません。私の知る限り、そのような手間のかかることを、お施主さんご自身でする方は極めて稀ですし、そのようなサービスをする工務店も少ないように思います。ちゃんとした内外装の提案ができるのは、業種として建築士かインテリアコーディネーターくらいなものではないでしょうか。
今回のまとめ・・・モノ選びに失敗しないために
- リフォームの工期は短し。物決めは、工事が始まる前に済ましましょう!
- サンプルなどできるだけ実物をみて決めましょう!(全部位のサンプルを集めること。)
- 空間にあるすべての部位を同時に決めましょう!(部分的に決めない。)
- 建築士もしくはインテリアコーディネーターの提案を受けましょう!
さて、いよいよ明日から現場が始まります。できるだけ、頻繁に現場の状況を報告したいと思います。乞うご期待。
コメントをお書きください